「日中、安心して過ごせる活動の場がほしい」「身の回りのケアを受けながら、何か創作活動やリハビリに取り組みたい」

生活介護は、常に介護を必要とする方が、障害者支援施設などの事業所に通い、日中の様々な活動を通して、その人らしい豊かな生活を送ることを支援するサービスです。「障害福祉のデイサービス」と言うと、多くの場合この生活介護を指します。

施設では、食事や入浴といった身体の介護を受けられるだけでなく、軽作業(生産活動)や、絵画・音楽といった創作活動、リハビリ(機能訓練)など、多彩なプログラムが用意されています。

障害支援区分が3以上の方(50歳以上の方は区分2以上)が主な対象で、日々の生活に彩りと目的をもたらす大切な「居場所」となるサービスです。

生活介護 に関するよくある質問

Q1. 「自立訓練」や「就労継続支援」とはどう違うのですか?

A1. それぞれサービスの目的が異なります。

  • 生活介護: 日中の活動の場の提供と、食事や入浴などの身体介護が主な目的です。安定した日常生活を送るための「居場所」としての側面が強いです。
  • 自立訓練: 自立した生活に必要なスキルの「訓練・習得」を目的とし、原則2年など利用期間が定められています。
  • 就労継続支援: 一般企業での就労が難しい方が、「働く」ことを目的とし、生産活動に対して給料や工賃が支払われます。
Q2. 「生産活動」では、お給料はもらえますか?

A2. いいえ、生活介護での生産活動は、あくまでリハビリや日中活動の一環のため、労働の対価としての「給料(賃金)」は支払われません。 ただし、事業所によっては、活動で得た収益から、作業意欲の向上などを目的とした「工賃(こうちん)」が支払われる場合があります。

 

Q3. 毎日通わなくてはいけませんか?

A3. いいえ、必ずしも毎日通う必要はありません。週に数日、あるいは午前中だけ、といったように、ご本人の体調やご希望に合わせて、利用する日数や時間を調整できます。利用を開始する際に、相談支援専門員などと相談しながら、無理のない利用計画を立てるのが一般的です。

Q4. どんな活動をするのか、事前に見学できますか?

A4. はい、ほとんどの事業所で見学や体験利用が可能です。事業所によって、創作活動に力を入れていたり、リハビリが充実していたり、雰囲気が大きく異なります。ご自身に合った場所を見つけるために、いくつかの事業所を見学してみることを強くお勧めします。

Q5. 対象者の年齢によって障害支援区分が変わるのはなぜですか?

A5. 50歳以上になると、加齢に伴い心身の状態が変化し、より支援が必要になる場合があることを考慮した国の制度です。そのため、50歳以上の方は、より障害の程度が軽いと判定されている「区分2」の方からでも、介護の必要性が高い方と同様にサービスを利用できるようになっています。

Q6. 利用料以外にかかる「実費負担」とは、主に何ですか?

A6. 主に、事業所で提供される昼食代です。そのほか、創作活動で使う材料費の一部や、イベント参加費など、事業所独自の活動にかかる費用を実費として設定している場合があります。具体的な金額や内容は事業所によって異なりますので、利用契約を結ぶ前に必ず確認しましょう。

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