共同生活援助(グループホーム)
「親元を離れて自立した生活を送りたい。でも、一人暮らしは少し不安…」 「困った時に相談できる人がそばにいてほしい」
共同生活援助(グループホーム)は、障害のある方が数人の仲間と一緒に、地域のアパートや一戸建てで暮らすための「住まいの場」を提供するサービスです。
世話人(支援スタッフ)が暮らしをサポートし、食事や入浴の介助、金銭管理や人間関係の悩み相談など、日常生活全般を支えます。日中は仕事やデイサービスに通い、主に夜間にサポートを受けるのが基本スタイルです。
プライバシーを守りながら、仲間や支援員と交流することで、孤立を防ぎ、安心して地域生活を送れます。利用には、福祉サービスの利用料(所得に応じた上限あり)のほかに、家賃、食費、光熱水費などの実費負担が必要です。
自立に向けた第一歩として、また、自分らしい暮らしを続ける拠点として、多くの方が利用しています。
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共同生活援助(グループホーム) に関するよくある質問
- Q1. 「施設入所支援」とはどう違うのですか?
A1. 「住む場所」と「暮らし方」が大きく異なります。
- グループホーム: 地域の中にあるアパートや一戸建てで、数人という少人数で暮らします。日中は外へ働きに出るなど、より家庭に近い、地域に溶け込んだ生活を送ります。
- 施設入所支援: 専門の福祉施設の中で、比較的大人数で暮らします。多くの場合、日中の活動も施設内で行われ、手厚い介護体制が整っています。
- Q2. 費用は全部でいくらくらいかかりますか?家賃の補助はありますか?
A2. 費用は大きく分けて�@サービス利用料と�A生活実費の2つです。
- �@サービス利用料: 所得に応じて月々の自己負担上限額(0円、9,300円、37,200円など)が定められています。
- �A生活実費: 家賃、食費、光熱水費、日用品費などです。
このうち家賃については、国の家賃補助制度(特定障害者特別給付費)があり、月額1万円を上限に補助が受けられる場合があります。合計の費用は家賃等によりますが、障害年金などの収入の範囲内で生活できるよう設定されているグループホームがほとんどです。
- Q3. グループホームの3つの種類は何が違うのですか?
A3. 利用者の必要とする支援の度合いに合わせて、主に3つのタイプがあります。
- 介護サービス包括型: 最も一般的なタイプ。そのグループホームの職員が、主に夜間の介護や日常生活の支援を行います。
- 日中サービス支援型: 常に支援が必要な方向けに、日中も含めて24時間職員が常駐し、手厚い支援を行います。
- 外部サービス利用型: 日常生活の相談などはグループホームの職員が行い、入浴などの身体介護は外部の訪問介護事業所に依頼するタイプです。比較的、自立度の高い方が対象です。
- Q4. プライバシーは守られますか?
A4. はい、守られます。グループホームは「住まい」ですので、プライバシーの確保は非常に重要です。ほとんどの場合、一人ひとりに個室が用意されており、リビングや食堂などを共同で利用する形になります。支援員が許可なく部屋に入ることはありませんので、自分の時間を大切にできます。
- Q5. 日中はみんな何をしているのですか?
A5. ほとんどの入居者の方は、平日の日中はそれぞれの場所で活動しています。例えば、一般企業や就労継続支援事業所(A型・B型)で働いたり、生活介護事業所(デイサービス)に通ったりします。グループホームは、そうした日中の活動を終えて帰ってくる「家」としての役割を担います。
- Q6. 入居したい場合、どうすればいいですか?
A6. まずは、お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口や、相談支援事業所にいる相談支援専門員に「グループホームで暮らしてみたい」と相談することから始まります。そこから、ご自身の希望に合うグループホームを探して見学や体験利用をし、双方の合意があれば契約、入居という流れになります。