「少しだけ自分の時間がほしい」「冠婚葬祭や出張で、一時的に自宅での介護が難しい」

短期入所(ショートステイ)は、そのような時に、障害のある方が障害者支援施設などに短い期間宿泊し、入浴や食事といった必要なケアを受けられるサービスです。

介護をされているご家族などが、病気やリフレッシュ(レスパイト)を理由に一時的に介護ができない場合などに、ご本人とご家族双方の生活を支えます。

主に日常生活の支援を行う「福祉型」と、手厚い医療的ケアも受けられる「医療型」の2種類があり、障害支援区分1の方から重い医療的ケアが必要な方まで、幅広い方が対象です。

介護者一人で抱え込まず、在宅での生活を安心して長く続けるための大切な支えとなるサービスです。

短期入所(ショートステイ) に関するよくある質問

Q1. 「レスパイト」目的でも利用できますか?

A1. はい、もちろんです。レスパイト(介護者の休息)は、短期入所の非常に重要な目的の一つです。介護から一時的に離れて心身をリフレッシュすることは、介護する側・される側の双方にとって、在宅での生活を長く続けるために不可欠です。旅行や趣味の時間、あるいは「何もしない時間」のために、気兼ねなくご相談ください。

Q2. 「福祉型」と「医療型」はどう選べばいいですか?

A2. ご本人の医療的な必要性によって選びます。日常生活上の介助(食事、入浴、排せつなど)が中心であれば**「福祉型」、痰の吸引や経管栄養、常時呼吸器の管理など、専門的な医療的管理が欠かせない場合は「医療型」**(病院や介護老人保健施設などで実施)を選ぶ必要があります。まずはかかりつけ医や相談支援専門員に、どちらのタイプが適しているか相談してみましょう。

Q3. 何日間くらい利用できますか?

A3. 利用できる日数は、お住まいの市区町村がサービスの支給を決定する際に、上限日数が定められます。例えば「月に7日まで」のように、必要性に応じて日数が決まります。ただし、連続して利用できるのは原則30日までとされています。ご自身の支給日数が何日になっているか、受給者証をご確認いただくか、相談支援専門員にお尋ねください。

Q4. 利用料金以外に、どんな費用がかかりますか?

A4. 短期入所では、サービスの利用料(原則1割負担で、月額上限あり)とは別に、施設に滞在中の「食費」「光熱水費」実費負担となります。その他、おむつ代などの日用品費が必要な場合もあります。これらの実費負担については、所得に応じた減免制度が設けられている場合がありますので、利用を検討する施設や市区町村の窓口にご確認ください。

Q5. 急に必要になった場合でも利用できますか?

A5. はい、介護者の急病など、緊急でやむを得ない事情がある場合は、緊急用の利用枠で受け入れてもらえることがあります。しかし、施設のベッドには空きがある場合に限られます。まずはケアマネージャーや相談支援専門員に連絡し、受け入れ可能な施設を探してもらうのが一般的です。計画的な利用(旅行や冠婚葬祭など)の場合は、早めに予約することをお勧めします。

Q6. 短期入所を利用している間、他のサービスはどうなりますか?

A6. 短期入所で施設に滞在している期間は、ご自宅での訪問介護(ホームヘルプ)や、日中の通所サービス(デイサービス)は、サービスが重複するため原則として利用できません。利用計画を立てる際に、どの期間を短期入?にするか、他のサービスとの兼ね合いを相談支援専門員とよく相談して調整する必要があります。

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