「一般企業で働くのは少し難しいけど、支援のある環境で、きちんと給料をもらいながら働きたい」 「安定した収入を得て、自立した生活を送りたい」

就労継続支援A型は、障害のある方が事業所と雇用契約を結び、支援員などのサポートを受けながら働くことができる福祉サービスです。

働くことで、法律で定められた最低賃金以上の給料が保証されるのが、B型や他のサービスとの最も大きな違いです。

事業所によって、カフェの店員やデータ入力、軽作業など様々な仕事があり、支援員がそばで仕事の進め方や体調管理の相談に乗ってくれるため、安心して働き続けることができます。安定した「福祉的な就労の場」として長く働くことも、ここでの経験を活かして一般就労を目指すことも可能です。

『働く喜び』と『安定した収入』を得て、社会の一員として自立した生活を築くための大切なサービスです。

           

就労継続支援A型 に関するよくある質問

Q1. 「就労移行支援」や「就労継続支援B型」とはどう違うのですか?

A1. 「目的」「雇用契約」「報酬」の3点が大きく異なります。

  • A型: 支援を受けながら「働く」ことが目的。雇用契約を結び、「給料」(最低賃金以上)が支払われます。
  • B型: 自分のペースで「働く訓練をする」ことが目的。雇用契約はなく、作業対価として「工賃」が支払われます。
  • 移行支援: 一般企業への「就職」が目的。訓練の場であり、原則2年間の利用期間があります。雇用契約はなく、給料は出ません。
Q2. 本当に給料がもらえるのですか?サービスの利用料も払うのですか?

A2. はい。事業所と雇用契約を結ぶため、労働の対価として、お住まいの地域の最低賃金以上の給料が支払われます。それとは別に、A型事業所から受ける「支援」に対して、福祉サービスの利用料が発生する場合があります。ただし、利用料は前年の所得に応じて月の上限額が決まっており、多くの場合、給料よりも自己負担額が上回ることはありません。

Q3. どんな仕事がありますか?

A3. 事業所によって様々ですが、以下のような例があります。

  • 飲食・販売:カフェやレストランの調理・接客、パン・お菓子の製造販売
  • 事務作業:データ入力、書類の封入・発送、名刺作成
  • 軽作業:部品組立、検品、梱包
  • その他:農作業、施設清掃、Webサイト制作など ご自身の興味や適性に合った仕事内容の事業所を選ぶことが大切です。
Q4. 1日に何時間くらい働きますか?

A4. 雇用契約に基づいて決められますが、1日の労働時間は4時間から8時間程度が一般的です。フルタイムに近い働き方から、体調に合わせて短時間の勤務まで、事業所と相談しながら自分のペースで働きやすいのがA型の特徴です。

Q5. A型事業所で働きながら、一般就労を目指せますか?

A5. はい、もちろんです。A型事業所の役割の一つに、利用者の能力が高まった場合に一般就労へ移行できるよう支援することがあります。A型での就労経験を自信につなげ、就職活動を行い、一般企業へステップアップしていく方も多くいらっしゃいます。

Q6. どうすればA型事業所で働けますか?

A6. まずは、お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口やハローワーク、相談支援事業所などに相談します。その後、興味のあるA型事業所を探して見学や面接を受け、事業所とご本人の間で合意ができれば、市区町村の利用決定を経て、事業所と雇用契約を結び、利用(就労)開始となります。

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