サービス利用支援(計画相談)
「自分にどんな福祉サービスが必要なのか分からない」 「生活の状況が変わったから、利用するサービスを見直したい」
サービス利用支援・継続サービス利用支援(計画相談支援)は、障害福祉サービスを利用する際、最適なサービスの組み合わせを考え(計画作成)、利用開始後も、その計画が合っているか定期的に見直してくれる(モニタリング)、公的な相談窓口です。
相談支援専門員(ケアマネージャーのような存在)が、ご本人やご家族からじっくりと話を聞き、どんな生活を送りたいかを一緒に考え、オーダーメイドの「サービス等利用計画」を作成。その後も定期的に面談し、状況の変化に合わせて計画を更新していきます。
多くの障害福祉サービスは、このサービスによる計画がなければ利用申請できないため、福祉サービス利用の出発点であり、伴走者となる重要な仕組みです。このサービスの利用料は無料です。
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サービス利用支援(計画相談) に関するよくある質問
- Q1. 介護保険のケアマネージャーとは違うのですか?
A1. 役割は非常によく似ていますが、対象となる制度が違います。ケアマネージャーは**「介護保険」のサービス計画を作成する専門職です。一方、相談支援専門員は「障害者総合支援法」**に基づく障害福祉サービスの利用計画を作成・見直しする専門職です。
- Q2. 必ず利用しないといけないサービスですか?
A2. はい、ほとんどの障害福祉サービスを利用するためには、原則として、このサービスを利用して「サービス等利用計画」を作成し、市区町村に提出する必要があります。自分自身で計画を作成する「セルフプラン」という方法もありますが、制度が複雑なため、多くの方が専門家である相談支援専門員に依頼しています。
- Q3. 「サービス等利用計画」にはどんなことが書かれていますか?
A3. 主に以下のような内容が記載されます。
- ご本人の希望する生活(目標)
- その目標を達成するために利用する、具体的な障害福祉サービスの種類と量
- 利用を希望する事業所名
- ご本人やご家族が利用できる、他の支援(医療、教育など)
- 計画のモニタリング(定期的な見直し)の時期
- Q4. 計画は一度作ったら終わりですか?(継続サービス利用支援とは?)
A4. いいえ、計画は作りっぱなしではありません。計画作成後も、「継続サービス利用支援」として、相談支援専門員が定期的にご自宅などを訪問し、計画の見直し(モニタリング)を行います。「計画通りにサービスは提供されているか」「ご本人の状況に変化はないか」などを確認し、必要に応じて計画を修正・更新していきます。生活の変化に合わせて、計画も柔軟に育てていくことができます。
- Q5. 相談支援専門員は、どうやって探せばいいですか?
A5. お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口に行き、「計画相談を利用したい」と伝えれば、地域の「指定特定相談支援事業所」のリストを渡してくれます。そのリストの中から、ご自身で事業所を選んで連絡を取ります。どの事業所を選べばいいか分からない場合は、窓口の職員に相談することもできます。
- Q6. 利用料が無料なのはなぜですか?
A6. 障害福祉サービスは種類が多く、制度も複雑です。もし計画作成や見直しが有料だと、費用を心配してサービスの利用をためらってしまうかもしれません。誰もがためらうことなく、専門家に相談して自分に合った支援を受けられるように、サービスの入口から利用中のサポートまで、利用者の負担がないよう無料とされています。