記事タイトル

医療事務は派遣とパートどっちがいい?経験者が家庭と両立するための賢い選び方

スラッグ

medical-clerk-dispatch-vs-part-time

メタディスクリプション

医療事務の経験があるけれど、正社員の責任や残業に疲れてしまったあなたへ。家庭と両立するために「派遣」と「パート」どっちを選ぶべきか、給与・働きやすさ・責任の範囲などから徹底比較します。


「毎日残業ばかりで、家に着く頃にはクタクタ……」
「正社員としての責任が重すぎて、精神的に休まらない」

医療事務として経験を積んできたものの、結婚や出産、あるいは自身のライフスタイルの変化によって、今の働き方に限界を感じていませんか?

家庭やプライベートを大切にするために、正社員から「派遣」や「パート」への転向を考える方は非常に多いです。しかし、いざ変えようと思うと「結局どっちが働きやすいの?」「損をしないのはどっち?」と迷ってしまうものです。

経験があるからこそ、安売りはしたくないし、でも無理もしたくない……。私にはどっちが合っているんでしょうか?

結論から言うと、「短時間で効率よく稼ぎ、業務範囲をきっちり分けたい」なら派遣「近所のクリニックで長く細く働き続けたい」ならパートがおすすめです。

この記事では、医療事務経験者だからこそ知っておきたい「派遣とパートの違い」を、給与面や働きやすさの観点から深掘りして解説します。

医療事務の「派遣」と「パート」決定的な違い一覧

まずは、派遣とパートの基本的な違いを整理しましょう。どちらも「非正規雇用」ではありますが、雇用主や待遇には大きな差があります。

| 項目 | 派遣社員 | パート・アルバイト |
| :— | :— | :— |
| 雇用主 | 派遣会社 | 病院・クリニック(直雇用) |
| 時給 | 高め(1,200円〜1,600円程度※地域による) | 低め〜平均(最低賃金+α程度が多い) |
| 業務範囲 | 契約で決まった範囲のみ | 状況により広がりがち(雑用含む) |
| 残業 | 基本なし(あっても1分単位で支給) | 基本なし(ただし「ちょっと待って」と頼まれがち) |
| 期間 | 有期(3ヶ月ごとの更新など) | 長期雇用が前提 |
| 選考 | 顔合わせ(実質的な面談)のみが多い | 履歴書提出・面接あり |

経験者にとってのポイント
医療事務の経験がある場合、そのスキルが「時給」に直結しやすいのは派遣です。パートの場合、経験があってもそのクリニックの規定により、未経験者と同じスタートライン(最低賃金近く)になるケースが少なくありません。

派遣で働くメリット・デメリット

正社員の重圧から解放されたい経験者にとって、派遣は非常に魅力的な選択肢です。

メリット:時給が高く、線引きが明確

派遣の最大の魅力は、パートに比べて時給が高いことです。フルタイムでなくても、週3〜4日の勤務でパートのフルタイムに近い収入を得られることもあります。

また、派遣会社と病院の間で「業務内容」が契約で細かく決められています。「レセプトはやらない」「電話応対はなし」といった条件で契約すれば、それ以外の仕事を振られても「契約外ですので」と、派遣会社の担当者を通して断ることができます。

  • サービス残業がない:派遣会社が管理しているため、残業代はきっちり支払われます。
  • 人間関係が楽:あくまで「外部の人」という立ち位置なので、院内の派閥争いや飲み会などに巻き込まれにくいです。
  • トラブル時に守ってもらえる:現場で理不尽な扱いを受けた場合、派遣会社の担当者に相談すれば代わりに交渉してくれます。

デメリット:契約期間の制限がある

派遣には「3年ルール(同じ職場で3年以上働けない)」などの制限があります(※無期雇用派遣を除く)。気に入った職場でも、期間が来れば次の職場へ移るか、直雇用への切り替えを交渉する必要があります。

パートで働くメリット・デメリット

一方、パートは「直雇用」であるという点が大きな特徴です。

メリット:地元で長く働ける安心感

パートは病院やクリニックに直接雇われるため、派遣のような契約期間の縛りがありません。自宅近くのクリニックで、定年まで長く働きたいという場合には適しています。

また、小規模なクリニックでは、パートであってもミニボーナス(寸志)が出たり、福利厚生が使えたりする場合もあります。

デメリット:時給が上がりにくく、責任があいまい

パートのデメリットは、正社員との境界線があいまいになりがちなことです。
「〇〇さんは経験者だからこれもお願い」と、正社員並みの業務を任されているのに、時給は最低賃金スレスレ……というケースは医療事務業界ではよくある話です。

  • 時給が低い:専門職であっても、地域のコンビニやスーパーの時給と変わらないことがあります。
  • 雑用が多い:掃除や買い出しなど、医療事務以外の雑務も「みんなでやる」文化になりがちです。

【診断】あなたはどっち?タイプ別のおすすめ

まだ迷っている方のために、重視するポイント別におすすめの働き方を整理しました。

「派遣」がおすすめな人

  • 効率よく稼ぎたい人
  • 「子供の教育費もかかるから、時給は100円でも高いほうがいい」
  • ドライな人間関係を好む人
  • 「仕事は仕事と割り切りたい。正社員のような責任や付き合いはもう疲れた」
  • いろいろな職場を見てみたい人
  • 「大学病院や総合病院など、規模の大きな病院でスキルを活かしたい」
  • 言いにくいことを代弁してほしい人
  • 「休みや条件の交渉を自分でするのが苦手」

「パート」がおすすめな人

  • 自宅から徒歩・自転車圏内で働きたい人
  • 「派遣会社が扱っていないような、近所の小さなクリニックで働きたい」
  • 同じ場所で5年、10年と働き続けたい人
  • 「契約更新のたびにドキドキしたくない」
  • 扶養内(年収103万円・130万円以下)に絶対抑えたい人
  • 派遣は時給が高いため、週の労働日数をかなり減らさないと扶養を超えてしまうことがあります。逆に言えば、パートならシフト調整だけで扶養内に収めやすいです。
経験者の「あるある」悩み
正社員時代の経験があるがゆえに、パート先で「あの人はできるから」と仕事を振られすぎて、結局割に合わなくなる……というパターンに陥りがちです。「責任の重さを手放したい」のが一番の目的なら、業務範囲が契約で守られている派遣の方が精神的に楽な場合が多いです。

派遣から正社員やパートへの切り替えも可能

「派遣はずっと続けられないから不安」という方もいるでしょう。しかし、最近は「紹介予定派遣」という働き方も増えています。

これは、最初の数ヶ月(最長6ヶ月)を派遣社員として働き、お互いに気に入ればそのまま直雇用(正社員やパート)に切り替わるシステムです。

  • 「入ってみたらお局様が怖かった」
  • 「聞いていた条件と違った」

といったミスマッチを防げるため、慎重に職場を選びたい経験者にこそおすすめです。まずは派遣でスタートして、居心地が良ければパートや正社員として定着する、というルートも検討してみてください。

まとめ:自分の「疲れ」の原因を取り除く選択を

医療事務の経験者が、正社員から働き方を変える際に考えるべきポイントは以下の通りです。

1. 収入と線引き重視なら「派遣」:高時給で、業務範囲外の仕事や残業を断りやすい。
2. 長期安定と近場重視なら「パート」:直雇用で契約期間を気にせず、地域密着で働ける。
3. 迷ったら「紹介予定派遣」:お試し期間を経て、自分に合うか見極められる。

正社員として頑張ってきたあなたには、確かなスキルがあります。そのスキルを安売りせず、かつ家庭との時間を大切にできる働き方は必ず見つかります。

まずは、派遣会社に登録して「週3日、残業なし、時給〇〇円以上」といった条件でどのような求人があるか確認してみることから始めてみてはいかがでしょうか。自分の市場価値を知るだけでも、気持ちが楽になりますよ。