サービス管理責任者の「みなし配置」期間はいつまで?1年の猶予と実務研修へのロードマップ
「急にサビ管が退職してしまい、基礎研修修了者の自分が急遽配置されることになった」
「みなし配置として働いているけれど、いつまでに実践研修を受ければいいのか不安」
障害福祉の現場では、予期せぬ欠員などにより、資格要件を完全には満たしていないスタッフを特例として配置する「みなし配置」が行われることがあります。
しかし、この制度には厳格な「期間」の定めがあり、期限を過ぎると事業所の報酬に大きな影響を与えてしまいます。
この記事では、現在サビ管として「みなし配置」されている、あるいはこれからされる予定の方に向けて、配置可能な期間と、期間内に完了すべきタスクについて実務的な視点で解説します。
サビ管の「みなし配置」とは?
本来、サービス管理責任者(サビ管)として配置されるためには、「実務経験」を満たした上で、「基礎研修」と「実践研修」の両方を修了している必要があります。
しかし、実務経験があり「基礎研修」までは修了しているものの、「実践研修」が未修了である人を、特例としてサビ管として配置できるケースがあります。これを現場では通称「みなし配置」と呼びます。
主に以下の2つのパターンで適用されます。
1. やむを得ない事由による欠員補充(前任者の急な退職など)
2. 新規指定時などの特例(特定の条件下に限る)
多くの現場スタッフが直面するのは、1つ目の「欠員補充」のケースでしょう。
【最重要】みなし配置ができる「期間」は原則1年
最も重要な結論からお伝えします。欠員補充による特例措置として、実践研修未修了者をサビ管として配置できる期間は、原則として「1年間」です。
この1年という期間は、「なんとなく1年くらい」ではなく、行政への届出に基づいた厳密な期間です。
期間を過ぎるとどうなる?
もし、この1年間のうちに「実践研修」を修了できず、正規のサビ管要件を満たせなかった場合、その翌日から事業所は「サービス管理責任者欠如減算」の対象となります。
報酬単価が大幅に下がるだけでなく、減算状態が数ヶ月続くと指定取り消しのリスクも発生するため、事業所存続に関わる重大な問題となります。
1年以内に正規資格を取得するためのロードマップ
「1年あるから大丈夫」と油断していると、研修の申し込み時期を逃してしまい、期間内に資格が取れないという事態に陥りがちです。
2023年度(令和5年度)以降の制度改正により、基礎研修修了後のOJT期間(実務経験期間)が短縮されています。みなし配置期間中に何をすべきか、スケジュールを確認しましょう。
1. 「個別支援計画」の作成業務(OJT)に従事する
実践研修を受講するためには、基礎研修修了後に「6ヶ月以上」の実務経験(OJT)が必要です。
みなし配置されているあなたは、すでにサビ管として現場に入っているため、日々の業務がそのままこのOJT期間としてカウントされます。
ここで重要なのは、「個別支援計画の原案作成からモニタリングまでの一連の業務」を実際に6ヶ月以上行っているという実績作りです。
2. 実践研修の申し込み時期を逃さない
ここが最大の落とし穴です。各都道府県の「実践研修」は、年に1〜2回しか開催されないことがほとんどです。
- 開催スケジュールの確認: 都道府県の研修実施機関のHPをこまめにチェックしてください。
- 受講要件の確認: 「基礎研修修了後、6ヶ月以上の実務経験」が見込みで申請できるか、確定していないといけないかを確認します。
3. 実践研修の受講・修了
研修を受講し、修了証書を受け取った時点で、晴れて「正規のサービス管理責任者」となります。これにより、1年の期限におびえることなく業務を継続できます。
よくある質問:みなし配置中の業務範囲
みなし配置期間中、資格が「(仮)」の状態であることに不安を感じる方も多いですが、業務権限はどうなるのでしょうか。
Q. みなし配置でも個別支援計画を作成していいのですか?
A. はい、作成可能です(むしろ作成しなければなりません)。
みなし配置されたスタッフは、報酬算定上、正規のサビ管と同等に扱われます。したがって、個別支援計画の作成、アセスメント、モニタリング、関係機関との連携など、サビ管としての全ての業務を行う権限と責任があります。
また、前述の通り、ここで計画作成業務を行っていないと、実践研修の受講要件(OJT)を満たせなくなってしまいます。
Q. 1年を超えて延長できるケースはありますか?
A. 極めて限定的ですが、あります。
災害や、研修実施機関の都合(感染症拡大で研修が中止になった等)により、どうしても1年以内に研修を受けられなかった場合に限り、最長2年まで延長が認められる特例措置が出ることがあります。
しかし、単なる「申し込み忘れ」や「定員オーバーで落ちた」という理由では認められないケースがほとんどですので、基本は「1年」と考えて動くべきです。
まとめ:スケジュール管理が自身のキャリアを守る
サビ管のみなし配置は、事業所にとっては急場をしのぐための制度ですが、あなた自身にとっては「働きながら最短でサビ管資格を完成させるチャンス」でもあります。
- みなし配置の期間は原則1年。
- 期間内に「6ヶ月の実務(OJT)」と「実践研修の修了」が必要。
- 研修の申し込み時期を逃すと、期間切れで減算になるリスクがある。
日々の支援業務に追われていると、研修の申し込み時期を見落としがちです。今すぐ手帳やカレンダーに、地域の研修募集時期をメモしておきましょう。
1年後、胸を張って「サービス管理責任者」と名乗れるよう、計画的に準備を進めてください。
スラッグ提案: `sabikan-deemed-placement-period`
メタディスクリプション提案: サービス管理責任者の「みなし配置」期間は原則1年です。基礎研修修了者が期間内に実践研修を受け、正規要件を満たすためのスケジュールと注意点を解説。期間を過ぎた場合のリスクやOJT要件についても実務視点で紹介します。