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メタディスクリプション:介護職のパート勤務で「正社員並みに働いているのにボーナスが出ない」と不満を感じていませんか?パートへの賞与支給の実態や「同一労働同一賃金」の影響、そして損をせずに年収をアップさせるための3つの具体的な方法を解説します。


介護職のパートにボーナスが出ないのは違法?「正社員並み」に働く人の損しない選択肢

「週5日フルタイムで入って、夜勤もこなしている。仕事内容は正社員と全く同じなのに、ボーナスの時期になると自分だけ支給ゼロ……」

このように、正社員並みの責任と業務量を背負いながら、待遇の格差にモヤモヤしている介護職のパート・アルバイトの方は少なくありません。

「パートだから仕方ない」と諦める前に、まずは現状の仕組みと、そこから抜け出す方法を知っておく必要があります。

この記事では、介護職のパートにおけるボーナス事情の実態と、不公平感を解消して収入を上げるための具体的なアクションプランについて解説します。

介護職のパートでもボーナスはもらえる?実態と法律

結論から言うと、介護職のパートであってもボーナス(賞与)が出る職場は存在します。しかし、多くの場合は「寸志」程度であったり、そもそも「支給なし」であったりするのが一般的です。

まずは、なぜこのような状況になっているのか、法律や制度の観点から見ていきましょう。

「同一労働同一賃金」でボーナスは出るようになった?

2020年(中小企業は2021年)から施行された「同一労働同一賃金(パートタイム・有期雇用労働法)」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは、「同じ仕事をしているなら、雇用形態に関わらず同じ賃金を支払うべき」という考え方です。

これを聞くと、「じゃあ、正社員と同じ仕事をしている私にもボーナスが出るはず!」と思いますよね。しかし、現実はそう単純ではありません。

同一労働同一賃金の実情
法律が求めているのは「不合理な待遇差の禁止」です。もし、正社員とパートで「業務内容」「責任の重さ」「転勤の有無」などに違いがある場合、待遇に差をつけることは認められています。

つまり、会社側が「正社員は委員会活動やリーダー業務、急な欠勤対応などの責任があるが、パートにはそれがない」と説明できる場合、ボーナスの有無に差があっても「違法ではない」と判断されることが多いのです。

「処遇改善加算」による一時金は期待できる

一般的な「ボーナス(基本給×◯ヶ月分)」は難しくても、介護業界には特有の「処遇改善加算」という制度があります。

これは国から介護事業所に支給されるお金で、介護職員の賃金アップに使わなければならないものです。多くの事業所では、これを毎月の給料に上乗せするか、あるいは「一時金(ボーナスのような形)」として年度末や夏冬に分配しています。

私の職場、ボーナスはないけど3月に「一時金」として数万円もらったかも……。あれが処遇改善加算だったのかな?

しっかりした事業所であれば、パート職員にもこの処遇改善加算を分配しています。もしこれも全く支給されていないのであれば、かなり損をしている(あるいはブラックな職場の)可能性があります。

なぜ「正社員並み」に働いているのに損だと感じるのか

あなたが強い不満を感じている根本的な原因は、「雇用契約上の区別」と「現場での実態」がズレていることにあります。

名ばかりパート(フルタイムパート)の悲劇

  • 週40時間のフルタイム勤務
  • 夜勤も月4〜5回入っている
  • 新人教育も任されている
  • 利用者の急変対応も行う

このように働いている場合、現場での貢献度は正社員と変わりません。しかし、契約が「時給制のパート」である限り、会社の規定上は「ボーナス支給対象外」とされてしまうケースがほとんどです。

年収で見ると数十万円〜100万円の差に

月収だけで見れば、時給が高ければ正社員の手取りと変わらない、あるいは夜勤の回数次第でパートの方が高い月もあるかもしれません。

しかし、年収ベースで比較するとその差は歴然とします。正社員に年2回、計3〜4ヶ月分のボーナスが出ている場合、年収で50万〜100万円近くの差が開くことも珍しくありません。

生涯賃金の差はもっと大きい
この状態が10年続けば、500万〜1,000万円の差になります。さらに退職金の有無も加わると、老後の資金にも大きな影響が出ます。

「仕事内容は同じなのに、給料日が来るたびに虚しくなる」という感情は、この構造的な格差から生まれています。

現状を打破して収入を上げる3つの選択肢

では、フルタイムパートとして働くあなたが、この「ボーナスなし」の不満を解消するにはどうすればよいのでしょうか。大きく分けて3つの選択肢があります。

1. 正社員登用制度を利用する

もし今の職場環境や人間関係自体は気に入っているなら、上司に「正社員になりたい」と相談するのが一番の近道です。

すでにフルタイムで働いている実績があれば、事業所側としても即戦力の正社員が増えるのは大歓迎なはずです。

  • メリット: ボーナス、退職金、福利厚生がフルに受けられる。
  • デメリット: 委員会活動、残業、シフト作成などの「責任」が正式に追加される。

「責任が増えるのは嫌だけどお金は欲しい」というのは通りにくい主張ですが、「すでに今の時点で責任ある仕事をしている」のであれば、正社員になった方がコスパは良くなります。

2. 「賞与あり」のパート求人に転職する

「家庭の事情で、どうしても正社員(無制限の残業や異動)は難しい。でもボーナスは欲しい」

そのような場合は、「パートにも賞与支給実績あり」と明記されている求人を探して転職する方法があります。
最近では人材不足解消のため、パート職員にも寸志ではなく「基本給の◯ヶ月分」といった賞与を支給する社会福祉法人や大手企業が増えています。

3. 時給単価が圧倒的に高い職場へ移る

ボーナスという制度にこだわらず、「年収」で帳尻を合わせる考え方です。

例えば、現在の時給が1,100円の場合、時給1,500円〜1,700円などの高時給な派遣やパート求人に切り替えれば、ボーナスがなくても年収は大幅にアップします。

特に「派遣介護士」として働く場合、ボーナスはありませんが、その分時給が非常に高く設定されています。サービス残業もなく、契約通りの時間で帰れるため、精神的な負担と収入のバランスが取りやすいのが特徴です。

パートでボーナスを狙う際の注意点

もし「パートのままボーナスが出る職場」を探すなら、求人票の以下のポイントを必ずチェックしてください。

  • 「賞与あり」の金額実績: 「あり」と書いてあっても、実績が「年1回 5,000円」では意味がありません。「前年度実績 計2.0ヶ月分」など具体的な数字があるか確認しましょう。
  • 支給条件: 「週30時間以上勤務の方に限る」などの条件が付いている場合があります。
  • 処遇改善加算の扱い: 賞与とは別に処遇改善加算の一時金があるのか、それとも賞与に含まれているのかを確認しましょう。

これらを自分一人で面接時に確認するのは勇気がいります。「お金のことばかり聞くと印象が悪いかも……」と心配な方は、転職エージェントを利用して、担当者経由で確認してもらうのが確実です。

まとめ:貢献度に見合った対価を手に入れよう

「正社員並みに働いているのにボーナスがない」という不満は、あなたの働きぶりが優秀であることの裏返しでもあります。現場でそれだけ頼りにされているのですから、それに見合った待遇を求めるのは当然の権利です。

1. 今の職場で正社員交渉をする
2. パートにもボーナスが出るホワイトな職場へ転職する
3. 高時給の派遣などでベース給与を上げる

このままモヤモヤしながら働き続けるよりも、あなたの価値を正当に評価してくれる環境へ一歩踏み出してみませんか?