「ご家族の方、お話があります。そろそろ退院について考えていきましょう」

医師から突然そう告げられたとき、多くの方は頭が真っ白になってしまうのではないでしょうか。

「退院って言われても、すぐに家で介護できる状態じゃない…」

「施設を探すにも、どこに何があるのか、いくらかかるのか全然わからない」

「仕事もあるのに、これからどうなってしまうんだろう…」

大切なご家族の体の心配に加えて、先の見えない不安と、山積みになった「分からないこと」に押しつぶされそうになりますよね。

でも、どうか一人で抱え込まないでください。

この記事は、かつてのあなたと同じように、ご家族の急な退院で途方に暮れていた方々が、きちんと道筋を見つけられるように、という思いで作成しました。

この記事を最後まで読めば、

  • 退院が決まってから、まず何を、いつまでにやればいいかが分かる「やることリスト」
  • 「在宅」「施設」「転院」それぞれのリアルな費用と、あなたに合う選択肢
  • 知っているだけで数十万円の差が出る公的制度の使い方
  • 具体的な費用シミュレーションで、自分の場合の負担額がイメージできる

など、今あなたが抱えている不安を解消し、「よし、こう動こう!」と次の一歩を踏み出すための情報がすべて手に入ります。一つひとつ丁寧にご説明しますね。


目次 [ close ]
  1. ステップ1:慌てないで!退院勧告から新生活までの「やることリスト」
    1. 1週目〜2週目:家族で話し合い、情報収集をスタート
    2. 3週目〜4週目:行き先を決め、具体的な手続きへ
    3. 退院当日:いよいよ新生活スタート!
  2. ステップ2:選択肢をさらに詳しく。あなたの状況に合うのは?
    1. 🏡 在宅療養:住み慣れた家で暮らす
    2. 🏥 転院:医療ケアが中心の生活を送る
    3. 🏢 施設入所:専門スタッフのケアを受けながら暮らす
  3. ステップ3:【最重要】結局いくらかかるの? 選択肢別の費用まるわかり比較表
  4. ステップ4:知らないと損! 医療費・介護費の負担を軽くする6つの公的制度
    1. ① 高額療養費制度
    2. ② 高額介護サービス費
    3. ③ 介護保険負担限度額認定
    4. ④ 高額医療・高額介護合算療養費制度
    5. ⑤ 住宅改修費の助成
    6. ⑥ 特定福祉用具購入費の助成
  5. ステップ5:【ケース別】費用シミュレーションで自己負担額を見てみよう
    1. ケース1:在宅介護(要介護2・平均所得世帯)
    2. ケース2:特別養護老人ホーム(要介護4・住民税非課税世帯)
    3. ケース3:有料老人ホーム(要介護1・平均所得世帯)
  6. ステップ6:後悔しないために。「家族会議」の上手な進め方
  7. おまけ:退院後の生活、もっと具体的にイメージしてみよう!
    1. 🏡 在宅療養(デイサービス利用)の1日
    2. 🏢 介護老人保健施設(老健)の1日
  8. まとめ:一人で悩まないで。相談できる場所は、たくさんあります。

ステップ1:慌てないで!退院勧告から新生活までの「やることリスト」

退院が決まると、やることが一気に押し寄せてきてパニックになりがちです。でも大丈夫。下の図のように、やるべきことを時系列で整理すれば、一つひとつ落ち着いて進められます。

[退院までのスケジュール]

退院勧告 直後〜1週間:まず「最強の味方」に相談!

今、一番最初にやるべきことは2つです。

  1. MSW(医療ソーシャルワーカー)に相談する
    • 病院には、患者さんや家族の相談に乗ってくれる「MSW(医療ソーシャルワーカー)」という専門家が必ずいます。退院後の生活やお金のこと、介護の不安など、今あなたが抱えているモヤモヤを全部、正直に話して大丈夫です。「お金のことが一番心配です」と切り出しても全く問題ありません。彼らは退院支援のプロ。あなたに合った選択肢や、使える制度を一緒に考えてくれます。まずは病院の受付で「ソーシャルワーカーさんをお願いします」と伝えてみましょう。
  2. 「要介護認定」の申請をする
    • これから介護サービスを利用するには、「あなたの家族は、これくらいの介護が必要な状態ですよ」という公的な証明書、**「介護保険証(要介護認定)」**が必須になります。これは、お住まいの市区町村の役所(介護保険課など)で申請します。
    • 【超重要!】 この認定、申請から結果が出るまで原則30日、場合によってはそれ以上かかります。退院日に間に合わないと、サービスが一時的に全額自己負担になることも…。MSWに相談しつつ、退院勧告を受けたら、その日のうちにでも申請に向かうのがおすすめです。

1週目〜2週目:家族で話し合い、情報収集をスタート

  • 本人を交えて家族会議を開く
    • 今後の生活について、ご本人の「どうしたいか」という希望を一番大切にしましょう。その上で、家族がどこまで協力できるか、費用は誰がどう分担するかを具体的に話し合います。詳しくは後述の「後悔しないための『家族会議』の進め方」を参考にしてくださいね。
  • 選択肢の情報収集と見学
    • 「在宅療養」「転院」「施設入所」の3つの選択肢について、情報収集を始めます。在宅の場合は、地域包括支援センターなどで紹介してもらえるケアマネジャー(在宅介護のプランを立ててくれる専門家)と連携し、自宅の環境を見てもらう「家屋調査」を手配することもあります。施設の場合は、候補をいくつか絞って見学の予約を入れましょう。

3週目〜4週目:行き先を決め、具体的な手続きへ

  • 行き先を最終決定し、契約を進める
    • 家族と専門家の意見をもとに、退院後の行き先を決めます。
      • 在宅療y養:ケアマネジャーにケアプラン(どんな介護サービスを、週に何回使うかという計画書)を作成してもらい、利用する各サービス事業者と契約します。
      • 施設入所:入居したい施設に申し込み、面談を経て契約手続きを進めます。
  • 退院前カンファレンスに参加する
    • 退院日が近づくと、病院の医師や看護師、MSW、そして退院先のケアマネジャーや施設担当者などが集まり、情報の引き継ぎ会議(退院前カンファレンス)が開かれます。今後の生活で注意すべき点などを直接聞ける大切な機会です。

退院当日:いよいよ新生活スタート!

  • 看護師や薬剤師から、退院後の生活や薬についての最終説明を受けます。
  • 入院費用の精算を済ませます。
  • 事前に手配しておいた介護タクシーや自家用車で、新しい生活の場所へ向かいます。

ステップ2:選択肢をさらに詳しく。あなたの状況に合うのは?

退院後の行き先は、大きく分けて「在宅療養」「転院」「施設入所」の3つです。それぞれのメリット・デメリットを比較して、ご本人とご家族にとって一番良い選択肢を考えていきましょう。

🏡 在宅療養:住み慣れた家で暮らす

厚生労働省の調査では、退院後の行き先として最も多いのが「自宅」で、約8割を占めています。ご本人の希望が強く、ご家族の協力が得られる場合に有力な選択肢です。

  • メリット:何より、住み慣れた環境で安心して過ごせるのが一番のメリットです。
  • デメリット:家族の介護負担が大きくなる可能性があります。また、家のバリアフリー化など、環境を整える必要があります。
  • 使える主なサービス
    • 訪問介護(ホームヘルプ):ヘルパーさんが自宅に来て、食事や入浴、排泄の介助をしてくれます。
    • 訪問看護:看護師さんが自宅で健康チェックや医療的なケアをしてくれます。
    • デイサービス(通所介護):日中、施設に通って食事や入浴、リハビリを受けられます。
    • ショートステイ(短期入所):介護者が休みたい時(レスパイトケア)などに、短期間だけ施設に宿泊できます。
    • 訪問入浴介護:専用の浴槽を積んだ車が来て、自宅での入浴をサポートしてくれます。
    • 小規模多機能型居宅介護:「通い」「訪問」「泊まり」を一つの事業所で柔軟に利用できます。

🏥 転院:医療ケアが中心の生活を送る

急性期の治療は終わったけれど、まだ医療的なケアが必要な場合や、集中的なリハビリが必要な場合に選びます。

  • 回復期リハビリテーション病院
    • どんなところ?:脳卒中や骨折の後などに、集中的なリハビリを行って、自宅へ帰ることを目指す専門病院です。
    • 特徴:入院できる期間が、病名や症状によって最大180日などと決まっています。
  • 療養型病院・介護医療院
    • どんなところ?:長期間にわたり、医療的なケアや看取りが必要な方が療養する場所です。
    • 特徴:「療養型病院」は医療保険、「介護医療院」は介護保険が適用される、という違いがあります。

🏢 施設入所:専門スタッフのケアを受けながら暮らす

24時間体制で介護が必要な場合や、在宅での生活が難しい場合に検討します。施設にはたくさんの種類があるので、特徴を知っておくことが大切です。

  • 介護老人保健施設(老健)
    • どんなところ?:病院と自宅の「中間施設」という位置づけ。リハビリに力を入れ、在宅復帰を目指します。
    • 特徴:原則として3ヶ月〜半年程度の入所が目安です。
  • 特別養護老人ホーム(特養)
    • どんなところ?:社会福祉法人が運営する公的な施設で、「終の棲家」として長期的な入所が可能です。
    • 特徴:費用が比較的安いですが、入居待ちが長いことも。原則として要介護3以上の方が入居対象です。
  • 有料老人ホーム
    • どんなところ?:民間企業が運営しており、施設によって設備やサービスが多種多様です。レクリエーションが充実しているところや、医療ケアに強いところなど、特色豊かです。
    • 特徴:費用は高めですが、選択肢が広く、比較的入居しやすいのがメリットです。
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
    • どんなところ?:比較的、自立して生活できる方向けの賃貸住宅です。安否確認や生活相談サービスが付いています。
    • 特徴:必要に応じて、外部の訪問介護などのサービスを自分で選んで利用します。
  • グループホーム
    • どんなところ?:認知症の診断を受けた方が、5〜9人の少人数で共同生活を送る施設です。
    • 特徴:家庭的な雰囲気の中で、認知症ケアの専門スタッフからサポートを受けられます。
  • ケアハウス(軽費老人ホーム)
    • どんなところ?:身の回りのことは自分でできるけれど、一人暮らしに少し不安がある、という方向けです。
    • 特徴:食事の提供や緊急時の対応などのサービスがあります。

ステップ3:【最重要】結局いくらかかるの? 選択肢別の費用まるわかり比較表

ここが一番気になるところですよね。突然の出費に備えるためにも、各選択肢で「最初にいくら必要か(初期費用)」と「毎月いくらかかるか(月額費用)」の目安をしっかり把握しておきましょう。

選択肢初期費用の目安月額費用の目安費用の主な内訳
🏡 在宅療養0円〜数十万円約5万円〜15万円・介護サービス自己負担(1〜3割) ・住宅改修費(手すり設置など) ・福祉用具購入費(ポータブルトイレなど) ・その他実費(おむつ代、医療費など)
🏥 転院 (療養病院/介護医療院)0円約10万円〜20万円・入院基本料 ・施設サービス費(1〜3割) ・居住費、食費 ・差額ベッド代(希望者のみ)
🏢 施設入所
 ├ 特養0円約9万円〜14万円・施設サービス費(1〜3割) ・居住費、食費 ・日常生活費
 ├ 老健0円約8万円〜13万円・施設サービス費(1〜3割) ・居住費、食費 ・日常生活費
 ├ 有料老人ホーム0円〜数千万円約15万円〜40万円以上・入居一時金(初期費用) ・家賃、管理費、食費 ・介護サービス費 ・日常生活費

※上記の金額はあくまで一般的な目安です。お住まいの地域や要介護度、所得によって変動します。


ステップ4:知らないと損! 医療費・介護費の負担を軽くする6つの公的制度

「こんなにかかるなんて、払えないかもしれない…」と不安になった方もご安心ください。日本には、医療費や介護費の負担を軽くしてくれる、心強い制度がたくさんあります。これらは自分で申請しないと使えないものが多いので、ぜひ覚えておいてください!

① 高額療養費制度

1ヶ月の医療費の自己負担額が、所得に応じた上限額を超えた場合に、超えた分が後から払い戻される制度です。例えば、70歳以上で年収約370万円までの方なら、上限額は57,600円。もし医療費の窓口負担が10万円だったとしても、この制度を使えば42,400円が戻ってきます。事前に「限度額適用認定証」を申請しておけば、病院の窓口での支払いを上限額までに抑えることもできます。

  • 対象:医療保険が適用される入院や治療
  • 相談窓口:ご加入の公的医療保険(協会けんぽ、国民健康保険など)

② 高額介護サービス費

こちらは介護保険バージョンの制度。1ヶ月の介護保険サービスの自己負担額の合計が、所得に応じた上限額(例:市民税課税世帯で44,400円)を超えた場合に、超えた分が払い戻されます。

  • 対象:介護保険サービスの自己負担額(施設での食費・居住費などは対象外)
  • 相談窓口:市区町村の役所

③ 介護保険負担限度額認定

所得や預貯金が一定以下の世帯が、特養や老健、介護医療院などに入所した際の「食費」と「居住費」の負担を、グッと安くしてくれる制度です。対象になれば、月々の負担が数万円単位で軽くなることも。施設入所を検討するなら、絶対に確認すべき最重要制度です!

  • 対象:介護保険施設での食費・居住費
  • 相談窓口:市区町村の役所

④ 高額医療・高額介護合算療養費制度

1年間(毎年8月〜翌年7月)に支払った医療保険と介護保険の自己負担額を合算し、それでも上限額を超えた場合に、超えた分が払い戻される制度です。医療と介護、両方を使っているご家庭の負担をさらに軽減してくれます。

  • 対象:医療保険と介護保険の自己負担額
  • 相談窓口:ご加入の公的医療保険、市区町村の役所

⑤ 住宅改修費の助成

在宅療養のために、手すりの設置や段差の解消といったバリアフリー工事をする場合、工事費用のうち上限20万円まで、その7〜9割が支給されます。つまり、20万円の工事なら、自己負担は2万円〜6万円で済むということです。

  • 対象:介護保険の要介護認定を受けている方
  • 相談窓口:ケアマネジャー、市区町村の役所

⑥ 特定福祉用具購入費の助成

ポータブルトイレやシャワーチェアなど、レンタルになじまない福祉用具を購入する際、年間上限10万円まで、その7〜9割が支給されます。

  • 対象:介護保険の要介護認定を受けている方
  • 相談窓口:ケアマネジャー、市区町村の役所

ステップ5:【ケース別】費用シミュレーションで自己負担額を見てみよう

制度の話だけでは、イメージが湧きにくいかもしれません。ここでは、3つの具体的な家族モデルで、月々の費用が実際いくらくらいになるのか見ていきましょう。

ケース1:在宅介護(要介護2・平均所得世帯)

  • 設定:夫婦二人暮らし。日中は配偶者がパート勤務。
  • 利用サービス:デイサービス(週3回)、訪問看護(週1回)、福祉用具レンタル(介護ベッド・車いす)。
  • 月額費用内訳
    • 介護サービス自己負担(1割):約18,000円
    • その他実費(おむつ代、食費増分など):約20,000円
    • 合計目安:約38,000円

ケース2:特別養護老人ホーム(要介護4・住民税非課税世帯)

  • 設定:単身、年金収入のみ。
  • 適用制度:「介護保険負担限度額認定(第2段階)」を申請し、食費と居住費が大幅に軽減されたケース。
  • 月額費用内訳(多床室の場合)
    • 施設介護サービス費(1割):約23,400円
    • 居住費(負担限度額):約11,100円(本来は約25,650円)
    • 食費(負担限度額):約11,700円(本来は約43,350円)
    • 日常生活費:約10,000円
    • 合計目安:約56,200円

ケース3:有料老人ホーム(要介護1・平均所得世帯)

  • 設定:初期費用(入居一時金)50万円、月額費用20万円の施設に入居。
  • 月額費用内訳
    • 家賃・管理費・食費など:約180,000円
    • 介護サービス費(1割):約16,700円
    • その他実費(医療費、嗜好品など):約15,000円
    • 合計目安:約211,700円

ステップ6:後悔しないために。「家族会議」の上手な進め方

退院後の生活を決めることは、家族にとって一大イベントです。意見がぶつかったり、誰かに負担が偏ったりしないよう、冷静に話し合うためのコツをご紹介します。

会議の目的を共有する

  • この会議は、誰かを責めたり、義務を押し付けたりする場ではありません。「本人の希望を最大限に尊重し、家族みんなで支えるための最適な方法を見つけること」がゴールだと、最初にみんなで確認しましょう。

事前に話し合うべき議題リスト

  1. ご本人の希望:どこで、誰と、どんな風に暮らしたいか?
  2. 介護のキーパーソン:主に誰が中心となって関わるか?
  3. 役割分担:日々の介助、手続き、金銭管理など、具体的に誰が何を担うか?
  4. 費用分担:月々の費用を、誰がいくらずつ負担するか?
  5. 緊急時の連絡体制:夜間や休日に何かあった時、誰に、どの順番で連絡するか?

円滑に進める3つのコツ

  1. 相手の意見を否定しない:「でも」「だって」は禁句。「なるほど、そういう考えもあるね」と、まずは一度受け止める姿勢が大切です。
  2. 「事実」と「感情」を分けて話す:「お兄ちゃんはいつも何もしない!」(感情)ではなく、「平日の日中は私が病院に行くから、週末の付き添いはお願いできないかな?」(事実+提案)というように、具体的に話しましょう。
  3. 専門家(MSWやケアマネジャー)に同席してもらう:家族だけでは感情的になってしまうことも。第三者の専門家に入ってもらうことで、冷静に話し合いを進められます。これはとても有効な方法です。

おまけ:退院後の生活、もっと具体的にイメージしてみよう!

文字情報だけだと、実際の生活ってなかなか想像しにくいですよね。「1日のスケジュール例」を見てみましょう。

🏡 在宅療養(デイサービス利用)の1日

  • 9:00:デイサービスの迎えの車が到着。
  • 10:00:健康チェックと体操。
  • 12:00:みんなで昼食。午後は入浴。
  • 15:00:レクリエーション。
  • 17:00:送迎車で自宅に帰宅。
  • 18:30:家族と夕食。

🏢 介護老人保健施設(老健)の1日

  • 7:00:起床、着替え。
  • 8:00:食堂で朝食。
  • 9:30:理学療法士によるリハビリ(歩行訓練など)。
  • 12:00:昼食。
  • 14:00:レクリエーション(歌やゲーム)。
  • 15:00:家族が面会。おやつの時間。
  • 18:00:夕食。

まとめ:一人で悩まないで。相談できる場所は、たくさんあります。

ここまで、本当にお疲れ様でした。 急な退院勧告で、たくさんの情報を一度にインプットしなければならず、頭がパンクしそうかもしれません。

でも、一番大切なことなので最後にもう一度だけお伝えします。 どうか、一人で抱え込まないでください。

この記事でご紹介した病院のMSW、地域にいるケアマネジャー地域包括支援センターの職員さんは、みんなあなたの味方です。

まずは、一番話しやすい人に「困っています」と声をかけるところから始めてみてください。きっと、固く絡まった糸が、少しずつほどけていくはずです。

この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、次の一歩を踏み出すきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。