Sorting by

×

就職を目指す障害のある方に就労移行支援サービスがオススメの理由

障害を抱えながらの就職活動に限界を感じていませんか?どうすれば良いんだろう、と独りで悩んではいませんか?
早く就職したいけれどうまくいかない、誰に相談すればよいかわからない、という不安。自分にはどんな仕事が向いているのか一緒に考えてほしいなどの想いから就職につながる福祉サービスを利用する方が増えています。

障害者向けの就職イベントで面接時に「就労移行支援に通っていますか?」の質問をきっかけに「就労移行支援ってなにをするところ?」と疑問をもち、本記事をご覧になっているのかもしれませんね。

障害を抱えながら就職を目指しているあなたには、福祉サービスの一つである就労移行支援サービスの利用が非常におすすめです。

就労移行支援サービス内容は、障害の特性を理解し、幸せな就職につながるようにサポートをしています。利用することで規則正しい生活習慣が身に付く、さらに資格取得をめざしてから就職したい方にメリットがあります。

本記事は、就労移行支援事業所に1年間通所経験がある発達障害の当事者が解説しています。就労移行支援の選び方で迷っている方は参考にしてください。障がい特性に理解がある会社で働きたい。自立した人生をおくりたい方は、就労移行支援サービスの比較検討に役立ててください。見学や相談の申し込みをして実際に体験してみましょう。

就労移行支援とは?

就労を希望する障害者につき、生産活動その他の活動の機会を通じて、就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の便宜を供与する事業とされています。

障害者自立支援法 第五条13項

つまり、企業等への一般就労(障害者枠)を希望する65歳未満の障害を抱えた方を対象に、知識・能力の向上、実習、職場探し等を通じ、適性に合った職場への就労の支援を実施する福祉サービスのことです。

例えば、
① 障害の特性、長所や苦手なことを再認識できるよう支援
② 技術を習得するための資格取得に向けた支援
③ 在宅で就労・起業を希望する方への支援
④ コミュニケーション講座、マナー講座などの習得支援

ほかに基礎体力向上 、集中力・持続力等の習得、適性や課題の把握に役立つメリットがあります。

次は、就労移行支援サービスの内容について触れていきます。

就労移行支援サービス内容3つとは

就労移行支援の主な目的は、一般就労への移行支援の強化です。就労移行支援サービスの具体的な内容は3つあります。

① 就職活動支援と職場定着支援がある
② 定期的な個別面談サポートがある
③ 利用期間は最大24ヶ月内

①就職活動支援と職場定着支援

一般就労等への移行に向けて、事業所内や企業における作業や実習、適性に合った職場探し、就労後の職場定着のための6か月間の支援があります。就労移行支援は、企業と障害者の間に入って中立の立場でサポートをする役割をもっています。

②定期的な個別面談サポート

通所によるサービスを原則としながら、個別支援計画の進捗状況に応じ、職場訪問等によるサービスを組み合わせた支援があります。月に1回などのペースで約1時間、学習の進み具合や、希望の就職時期など面談を通じて行われます。

③利用期間は最大24ヶ月内

利用者ごとに、標準期間(24ヶ月)内での利用期間が決められています。期間内の就職に向けて支援が行われます。

昨今では、多様化に富んだ、専門職に特化した就労移行支援サービスが増えています。あなたの特性を活かすためにどのようなサービス内容があるのか特徴を調査し比較検討してみましょう。

就労移行支援サービス内容と特長

就労移行支援サービス内容には、独自プログラムを導入したオリジナル型や、各利用者が好きなことに取り組める自主性型があります。これらは、事務職や営業職などオフィス系の仕事をしたい方に向く就労移行支援サービスの訓練内容でしょう。

一方、技術の習得やモノづくりがしたい場合は、IT特化型、モノづくり特化型、などがあります。

植物を育てることに興味がある方なら、野菜や花などを育てる農園特化型がおすすめです。

これらを参考に将来、自分はどのように仕事をしながら自己実現をめざすのか、明確にすることが大切です。次は、5つの就労移行新サービスの特長を解説します。

オリジナル型

独自のトレーニングプログラムを活用した内容や、障害別に特化したプログラムがあります。事業所内を、実際のオフィスに見立てた空間に配置し、日報を通じて、報告連絡相談(ホウ・レン・ソウ)等の習慣を身につけるプログラムの事業所があります。

いずれも、就職後に必要な文書作成や入力業務などのITスキルの習得から、コミュニケーションスキルを学ぶプログラムを導入している場合がほとんどです。特に職種が一般事務の希望の場合、人の往来や音が気にならない方は、オフィスワークは向いているでしょう。

自主性型

希望の職種や、自分で計画通りに資格を取得したい方などにおすすめです。週一回の通所でもOKの事業所があり、毎日の通所がつらい方はスタートしやすいでしょう。

IT系特化型

WebデザインやプログラミングなどのITスキルを習得したい方におすすめです。特に、在宅で業務を行いたい、一人で黙々と仕事をしたい方なら適しているかもしれません。

解説動画で学習を進める、あるいは現役プログラマーやデザイナーから直接指導を受けることが可能な事業所もあります。さらに制作実習をこなすことで、実績につながり、履歴書にも記載することも可能になります。

モノづくり特化型

アクセサリーや小物づくり、洋裁などのスキル習得に特化した事業所があります。デザインから設計までの手順や縫製技術が学ぶことができます。手先が器用で、オリジナル製品に興味がある方におすすめです。

農園特化型

郊外に施設が多く、ハーブや洋ラン、水耕栽培を行う事業所があります。ガーデニングに興味がある方におすすめです。屋内や屋外で作業を行う場合が多く、肥料や農薬等扱うかもしれません。気温の変化や植物の匂い、肌荒れなどに気を付ける必要があります。

就労移行支援を利用するべき人

就労移行支援を利用するべき人は次の3つのケースでしょう。どのような方が就労移行支援を利用するとメリットがあるのかご紹介します。

以下の3つにあてはまる方は利用する価値が高いといえます。

① 働く意欲のある
② 障害特性や能力を十分に発揮したい
③ 自立した生活をしたい

現在、失業中で書類選考で落ち続けている、障害者枠雇用を希望、資格を取得したい、適職がわからないなどのいろいろと悩みがあると思います。

就労移行支援を利用する際の費用やあなたの困りごとに一緒に向き合い、解決に向けて模索します。

就労移行支援の評判

就労移行支援サービスの利用を検討中の方は、自分に合うのか、事業所の評判は気になるところですね。ネットなどの口コミで判断するのではなく、自分に合う事業所を選ぶことが大切です。以下のポイントを中心に収録移行支援の評判の調べ方を紹介します。

・就労移行支援事業所の事業理念、代表者のメッセージを調べましょう。

・自分が大切にしている活動理念と一致するか検討しましょう。

・口コミは参考に。自分の眼で確かめる習慣を身につけましょう。

就労移行支援のメリット

就職先の担当者や利用者双方にとり、客観的な目線の相談支援者がいることは、様々な面で安心感につながります。
面接時は、就労移行支援事業所の支援員も面接に同席が可能な場合があります。さらに各事業所により施設外への業務体験・職場見学・実習・職場開拓があり、トライアル雇用の紹介の可能性もあります。

就労移行支援のデメリット

利用する方により費用がかかる場合があります。詳細は、就労移行支援で役所への申請方法など具体的な費用について相談することをおすすめします。

就労移行支援を活用して、あなたらしく働こう

就労をめざす積極的な方は就労移行支援事業所の利用がおすすめです。今後は転職を避け長く働きたい、自分に合う仕事をしたい方は、一人で就職活動をするよりも就労移行支援事業所で支援を受けながら就職に関する情報を得ることが大切です。

まずは、気軽に見学と相談の予約をしてみましょう。