保育所等訪問支援とは|園や学校に来てもらう支援の中身と使い方
「園では困っているようだけれど、事業所に通う時間はとれない」。そんなときに使えるのが保育所等訪問支援です。子どもが通っている場所に、支援する人のほうが訪ねていきます。
どんな支援か
専門の職員(児童指導員、保育士、作業療法士、心理担当職員など)が、子どもの通う場所を訪問して、次の2つを行います。
- 子どもへの支援:集団の中での過ごし方を、その場で一緒に練習します
- 職員への支援:園や学校の先生に、関わり方・席の位置・声のかけ方などを具体的に助言します
大切なのは、先生と一緒に考えるところです。訪問した人が代わりに面倒を見るのではなく、ふだん子どもと過ごす先生が対応しやすくなるように支えます。
訪問できる場所
- 保育所、幼稚園、認定こども園
- 小学校、中学校、高校、特別支援学校
- 放課後児童クラブ(学童保育)
- 乳児院、児童養護施設(入所している子どもへの訪問)
頻度と1回の時間
2週間に1回程度が目安としてよく使われます(月1〜2回)。1回の訪問は1〜2時間ほどで、子どもの様子を見る時間と、先生と話す時間に分かれます。
通いはじめの時期や、進級・進学の直後など、環境が変わるときに回数を増やし、落ち着いたら減らしていく使い方もできます。
費用
障害児通所支援のひとつなので、利用者負担は原則1割で、世帯ごとの月額上限が適用されます。就学前は無償化の対象です。金額は「放課後等デイサービス・児童発達支援の費用」と同じ考え方です。
通所の支援との違い
| 保育所等訪問支援 | 児童発達支援・放課後等デイサービス | |
|---|---|---|
| 場所 | 園・学校など、ふだん過ごす場所 | 事業所 |
| ねらい | 集団の中で過ごしやすくすること、先生への助言 | 子どもへの直接の支援 |
| 頻度 | 月1〜2回程度 | 週1〜5回 |
| 併用 | できる | できる |
併用はできます。「週2回は事業所に通い、月1回は園を訪問してもらう」という組み合わせもよくあります。
使うまでの流れ
- 市区町村の窓口に相談し、受給者証の申請をする(受給者証の取り方)
- 訪問してもらう園・学校の了解をとる(事前に説明が必要です)
- 事業所と契約し、訪問の日程を決める
園や学校の理解が要ることが、通所の支援と違う点です。断られることもありますが、「子どもが過ごしやすくなるための助言をもらう」という趣旨を伝えると進みやすくなります。市区町村の担当者や相談支援専門員に間に入ってもらう方法もあります。
こんなときに向いています
- 園や学校では困りごとがあるが、家庭では大きな問題がない
- 通所の支援に通う時間がとれない(習い事や送迎の都合)
- 進級・進学・転校で環境が変わり、しばらく支えがほしい
- 先生に伝えたいことがあるが、うまく共有できていない