個別支援計画とは|通いはじめてからの見直しと、保護者が伝えるとよいこと
事業所に通いはじめると、個別支援計画という書類が作られます。「この子に、どんなねらいで、どんな支援をするか」を書いたもので、支援の土台になります。渡されたまま読んでいない、という声もよく聞きますが、ここが合っていないと支援もかみ合いません。
2つの「計画」の違い
| 障害児支援利用計画 | 個別支援計画 | |
|---|---|---|
| 作る人 | 相談支援事業所(またはセルフプラン) | 通っている事業所の児童発達支援管理責任者 |
| 中身 | どのサービスを、どのくらい使うか(全体の見取り図) | その事業所で、どんな支援をするか(現場の中身) |
| 見直し | 半年〜1年ごと(モニタリング) | おおむね6か月ごと、必要に応じてそれより早く |
全体の計画があって、その下に事業所ごとの計画がある、という関係です。
個別支援計画に書かれること
- 子どもと保護者の希望する暮らし
- 支援のねらい(長期・短期の目標)
- 具体的な支援の内容と、担当する職員
- 支援を行う期間と、見直しの時期
- 5つの領域(健康・生活/運動・感覚/認知・行動/言語・コミュニケーション/人間関係・社会性)をどう組み立てるか
作成の前には、保護者への聞き取りがあります。このときに伝えたことが計画に入るので、遠慮せずに具体的に話してください。
保護者が伝えるとよいこと
- 家庭で困っていること(朝の支度、食事、きょうだいとの関係など)
- 園・学校で言われていること(連絡帳や面談の内容)
- 子どもが好きなこと、得意なこと(支援の入り口になります)
- 半年後にこうなっているといい、という希望(「一人で着替えられる」など、場面が浮かぶ言葉で)
- やってほしくない関わり方(過去にうまくいかなかった方法)
見直し(モニタリング)のとき
おおむね6か月ごとに、計画どおりに進んでいるかを確かめます。次のような点を一緒に見ていきます。
- 目標にどのくらい近づいたか(できた場面、できなかった場面)
- 家庭や学校での変化
- 目標そのものを変えたほうがよいか
- 通う回数や曜日を変える必要はないか
「特に変わりありません」で終わらせないことが大切です。小さな変化(自分から挨拶した、順番を待てた)を伝えると、次の目標が立てやすくなります。
計画に納得できないとき
- まず担当の職員か、児童発達支援管理責任者に相談します
- 計画は保護者の同意があって成り立つものなので、説明を求めてよい書類です
- 話し合っても合わないときは、相談支援事業所や市区町村の窓口に相談します
- 事業所を変えることもできます(事業所の選び方)
記録を残しておくと役に立つ
家庭での様子を簡単にメモしておくと、モニタリングや就学相談のときに役立ちます。日記のように長く書く必要はありません。
- 日付と、できごとの一行メモ(「はじめて一人で靴を履いた」)
- 困った場面と、そのときの状況(時間帯・場所・直前の出来事)
- 園や学校からの連絡で気になったこと
進級・就学・進学のときは、この記録が引き継ぎの資料になります。