児童発達支援と放課後等デイサービスの違い|対象の年齢・通う時間・受けられる支援
「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」は、どちらも障害のある子ども・発達が気になる子どもが通う場所ですが、対象の年齢と、通う時間帯が違います。名前が似ているので、最初はここでつまずきやすいところです。
いちばん大きな違いは「年齢」
| 児童発達支援 | 放課後等デイサービス | |
|---|---|---|
| 対象 | 小学校に上がる前の子ども(0〜6歳) | 小学校・中学校・高校に通う子ども(6〜18歳) |
| 通う時間 | 日中(園や家庭からの行き帰り) | 放課後・土曜・長期休み |
| ねらい | 日常生活の基本の動作、ことば、遊びを通した発達の支援 | 生活の力を伸ばす活動、居場所づくり、友だちとの関わり |
| よくある使い方 | 週1〜2回、保育所や幼稚園と併用 | 週2〜5回、学校のあとにそのまま通う |
年齢で切り替わるのが基本なので、就学前は児童発達支援、小学校に入ったら放課後等デイサービス、という流れになります。高校卒業後も支援が必要なときは、就労支援や生活介護など、大人向けのサービスに移ります。
児童発達支援でしていること
未就学の時期は、生活の土台をつくる時期です。事業所では、次のような支援を行います。
- 着替え・食事・排せつなど、身の回りのことの練習
- ことばやコミュニケーションの支援(絵カード、遊びの中でのやりとり)
- 体の使い方の練習(感覚遊び、運動遊び)
- 友だちや大人との関わりに慣れる小集団の活動
- 保護者への相談・助言(家庭での関わり方)
2024年度の制度の見直しで、事業所は健康・生活/運動・感覚/認知・行動/言語・コミュニケーション/人間関係・社会性の5つの領域を意識して、子どもごとの計画を作ることになりました。見学のときに「5領域をどう組み立てていますか」と聞くと、その事業所の考え方が見えてきます。
放課後等デイサービスでしていること
学校に通う時期は、学校でも家庭でもない第3の場所としての役割が大きくなります。
- 宿題や自習の見守り(学習塾ではないので、教科の指導が中心ではありません)
- 調理・買い物・公共交通の利用など、生活の力を伸ばす活動
- 集団遊び、スポーツ、創作活動
- 中高生では、働くことを見すえた活動をする事業所もあります
- 送迎(学校 → 事業所 → 自宅)を行う事業所が多くあります
どちらを選ぶかで迷ったときの目安
年齢で決まるので、原則として迷う場面は多くありません。判断が必要になるのは、次のようなときです。
- 年長さんの後半:就学に向けて、学校生活に近い過ごし方を練習できる事業所を選ぶと、切り替えがなだらかになります。
- 園や学校に通いながら支援を受けたい:通っている園や学校に専門の職員が訪ねる「保育所等訪問支援」という別のサービスもあります。
- どのサービスを使うか決めきれない:市区町村の障害福祉の窓口か、障害児相談支援の事業所に相談すると、利用計画を一緒に作ってもらえます。
費用の考え方は共通
どちらも障害児通所支援なので、利用者が払うのは原則1割で、世帯の所得に応じた月額の上限があります。上限に達したあとは、その月は何回通っても増えません。就学前の児童発達支援には無償化のしくみもあります。金額の詳しい話は「放課後等デイサービス・児童発達支援の費用」にまとめました。
使いはじめるまでの流れ
- 市区町村の障害福祉の窓口(子ども家庭支援の窓口のこともあります)に相談する
- 受給者証の申請をする(医師の意見書などが必要なことがあります)
- 見学・体験に行き、通う事業所を決める
- 支給決定を受けて受給者証が届いたら、事業所と契約する
受給者証の取り方は「受給者証の取り方と、申請から利用までの流れ」で詳しく説明しています。
よくある質問
児童発達支援と放課後等デイサービスは、同時に使えますか。
同時には使いません。就学前は児童発達支援、小学校に入ってからは放課後等デイサービスというように、年齢で切り替わります。ただし就学前でも、幼稚園や保育所に通いながら児童発達支援を併用することはできます。
どちらも、障害者手帳がないと使えませんか。
手帳は必ずしも必要ありません。市区町村が支援の必要性を認めれば、医師の意見書などをもとに受給者証が出ます。必要な書類は自治体によって違うので、窓口で確認してください。