介護老人保健施設(老健)とは|退院後の行き先として使うときの流れ
介護老人保健施設(老健)は、病院と自宅の間をつなぐ施設です。医師が常勤し、理学療法士・作業療法士などのリハビリ職が配置されています。
入所できる人
- 要介護1以上の認定を受けている方
- 病状が安定していて、入院での治療が必要ない方
- リハビリや看護・介護を受けながら、在宅復帰を目指す方
期間の目安
3〜6か月が目安です。定期的に「自宅に戻れる状態か」を検討する会議があり、状態や家庭の状況に応じて延長することもあります。
期間があるぶん、特養のように「長く住む場所」としては使いにくい一方、申し込みから入所までが比較的早いことが多いのが特徴です。特養の待機中に老健を利用する方もいます。
1日の流れ(例)
- 午前:起床・食事・入浴、リハビリ(個別・集団)
- 午後:リハビリ、レクリエーション、面会
- 夜間:看護師・介護職員が対応(夜間の看護体制は施設で違います)
リハビリは、週に何回・1回何分受けられるかを確認してください。個別リハビリの回数は施設によって差が出ます。
退院から入所までの流れ
- 病院の医療ソーシャルワーカーに相談:退院の見通しが立ったら、早めに相談します
- 要介護認定を確認:まだなら申請します(入院中でも申請できます)
- 施設を探す・申し込む:病院から候補を紹介されることも、家族が探すこともあります
- 面談・判定:施設の相談員が病院や自宅を訪ね、状態を確認します
- 入所・ケアプラン作成:入所後に、在宅復帰に向けた目標を立てます
確認しておきたいこと
- リハビリの内容と回数、担当する職種
- 医療の対応(たんの吸引、経管栄養、インスリンなど)
- 入所できる期間と、延長の判断のしかた
- 退所後の見通し(自宅に戻れないときの選択肢)
- 費用(費用の目安。負担限度額認定の対象です)
老健・特養・介護医療院の使い分け
| 老健 | 特養 | 介護医療院 | |
|---|---|---|---|
| 目的 | 自宅に戻る準備 | 長く暮らす | 長期の療養と暮らし |
| 期間 | 3〜6か月が目安 | 期限なし | 期限なし |
| 医療 | 医師が常勤 | 施設の看護体制による | 医療の必要度が高い方向け |
| 入りやすさ | 比較的早い | 地域により待機 | 施設数が少ない |
種類ごとの違いは「介護施設の種類と違い」でも整理しています。