特別養護老人ホームの入居条件と申し込み|待機が長いときにできること
特別養護老人ホーム(特養)は、長く暮らす場所として希望する人が多く、地域によっては待機が発生します。仕組みを知っておくと、動きやすくなります。
入居できる人
- 原則として要介護3以上の方
- 要介護1・2でも、次のような事情があれば「特例入所」が認められることがあります
- 認知症により、常に見守りが必要
- 知的障害・精神障害などにより、日常生活に支障がある
- 家族による深刻な虐待が疑われる
- 単身世帯などで、家族の支援が期待できず在宅生活が難しい
判断は施設と市区町村が行います。あてはまりそうなときは、申し込みのときに事情を具体的に伝えてください。
申し込みの手順
- 要介護認定を受ける(まだの場合は市区町村の窓口で申請)
- 希望する施設を選ぶ:地域、部屋のタイプ、費用で絞ります
- 申込書を出す:施設に直接提出します。ケアマネジャーが代わりに用意してくれることもあります
- 面談・調査:本人の状態、介護の状況、家族の状況を確認します
- 入所検討委員会で判定:施設ごとの委員会が、必要度の高い方から順に決めます
- 入居の連絡 → 契約・入居
「早く申し込んだ順」ではありません。 介護の必要度や、在宅での介護の状況(介護する家族の負担、住まいの状況など)を点数化して判断する自治体・施設が多くなっています。
申し込みのときに書いておきたいこと
同じ要介護度でも、在宅での困り具合が伝わるかどうかで判断が変わります。次のような事情は、具体的に書いてください。
- 夜間の徘徊・転倒があり、家族が眠れていない
- 介護している家族が病気・高齢・遠方に住んでいる
- 住まいに段差が多く、車いすでの生活が難しい
- ショートステイを使っても在宅での生活が限界に近い
待っている間にできること
- ショートステイ(短期入所生活介護)で、家族の休息をとる
- 小規模多機能型居宅介護で、通い・訪問・泊まりをまとめて使う
- 老健に入所して、リハビリをしながら在宅復帰を目指す
- 申し込みの状況を、定期的に施設に確認する(状況が変わったら伝える)
- 状態が変わったら、申込書の内容を更新する
入居が決まったら
- 契約の前に、重要事項説明書で費用と退去の条件を確認します
- 負担限度額認定を受けられるか、市区町村に確認します(費用の目安)
- 持ち込む物、医療の対応(通院の付き添い、看取りの方針)を確認します
- ほかに申し込んでいた施設には、取り下げの連絡を入れます
施設の種類で迷っているときは「介護施設の種類と違い」もあわせてお読みください。
よくある質問
特養は何か所にも申し込めますか。
申し込めます。特養は施設ごとに申し込むしくみで、複数の施設に同時に申し込んでかまいません。入居が決まったら、ほかの施設に取り下げの連絡をしてください。
待っている間は、どうすればよいですか。
ショートステイ、小規模多機能型居宅介護、老健の利用などで家庭の介護を支えながら待つ方法があります。担当のケアマネジャーに、待機中の組み立てを相談してください。